僕はDay Dream Believer

モロモロの日々

やっぱりタラが好き-『イングロリアス・バスターズ』

11月最後の映画は、みんな大好きクエンティン・タランティーノ監督の待望の最新作『イングロリアス・バスターズ』を鑑賞しました!ストーリーは単純でユダヤ人の女性とアメリカの軍人共が、ナチをプレミアの夜に皆殺しにする映画!!

この映画で重要なのは、本編7〜8割を占める会話。会話というか、タランティーノお得意のおしゃべり。『デスプルーフ』のガールズトークは本編とあんまり関係なく、少し自分は抵抗がありました。しかし今回のおしゃべりは最高でした。関係のない(例えばミルク等)の話をしているようで、ストーリーは緊張感を持って進行していく。今回、今までの戦争映画にあるようでなかった、言語の違いをその国の俳優が演じ喋る(ドイツ語はドイツ俳優が)ということも肝になっています。会話の緊張感を保ちながら、良い意味で期待を裏切るタイミングの銃撃戦、大げさなテロップ、悪い奴が出てくると「バーン!!」と鳴る馬鹿馬鹿しい音楽、大胆なストーリー展開などなどタランティーノ流のいつもの演出も健在でした。

またキャストも良かったです。全編通してシャクれるというデ・ニーロアプローチを見せたブラッド・ピット。イタリア人俳優に変装するとき、なぜかさらにシャクれます。そんなシャクレ隊長率いるのは、ウディ・アレン顔のナヨナヨした奴ら。そんな冴えない奴らがナチを皆殺しにするのだから爽快ったらありゃしません。中でもバットを持ったイーライ・ロスがふてぶてしい。イタリア人カメラマンに変装する姿がとても滑稽でした。そしてなんと言っても、ハンス・ランダ大佐演じるクリストフ・ヴァルツ!四カ国語を自在に操り、不適に笑い、容赦ない暴力を振るいます。クリストフ・ヴァルツが出てくると急に画面が締まり、緊張感が出ます。そりゃあ賞獲るよ。

パルプ・フィクション』を初めて観たときのような衝撃が蘇えり、非常に面白かったです!大傑作!!

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