僕はDay Dream Believer

モロモロの日々

2009年映画ベスト

一年とは早いもので、2009年も残すところあと数日。いろんな映画ブログで2009年トップ10をやっているので、ここでもやりますよ!この年間ランキングを付けたいがために映画を観ているところもありますんでね。ちなみに2009年上半期ランキングは以下の通りでした。

1位 『グラントリノ
2位 『スラムドッグ$ミリオネア
3位 『ウォッチメン
4位 『レスラー』
5位 『狂い咲きサンダーロード』
6位 『オカルト』
7位 『チョコレートファイター』
8位 『チェンジリング
9位 『ミルク』
10位『フロスト×ニクソン

先日発売された映画秘宝ゼロ年代ベストにもランクインしていた『グラントリノ』が堂々の一位でした。というわけで発表です!!今年映画館で観た映画は61本でした。10位からモソモソと紹介していきます

第10位 『カールじいさんの空飛ぶ家』

老人踏ん張り映画。先日観たばっかりのピクサー映画が滑り込み10位でした。09年はピクサー映画の出来の良さに圧倒された年でもありました。僕が本格的に映画を観始めたのは、ほとんど去年から。積極的に映画館に行き、金のないときでも何よりも映画を優先させて観たりしていました。なので素人に顔の頬に生える薄い毛ぐらいの映画力を身に付けられたと思います。そしてそのうすーい映画力で『トイストーリー』を観たのですが、子供の頃に見たときと全然違っていて感動しました。ストーリーの素晴らしさ、ギミックの使い方などなど、「これって子供向けでもなんでもなく映画として面白いじゃねーかよ!やってやろーじゃねぇーかよ!」と痛感。『カールじいさんの空飛ぶ家』は初の3Dで観たのですが、眼鏡の上から3Dメガネ、つまりメガネonメガネ状態で、とても眉間が痛かったです。コンタクトは怖いの無理です。3Dで思い出しましたが明日『アバター』を観に行く予定なのですが10位以上の面白さだったらどうしよう。

第9位 『レスラー』

今年の老人踏ん張り映画の一つ『レスラー』が9位。プロレスしかない男の人生の物語。しかし彼は肉体の限界で次リングに上がれば死ぬと宣告される。プロレスしかなかった男は過去に普通の男へなれるのか、そして過去捨てた家族と復縁できるのか。思い出したいけど辛すぎて思い出したくないミッキー・ロークのカムバック作。いつだって後悔せずに全力で勝負する姿にオイオイ泣きました。家族に見放される分『アンヴィル!』よりも悲惨。またプロレスという題材も良かった。楽屋では皆に慕われているミッキー・ロークだが、リングに上がれば容赦なく技をかけられ、椅子で殴られ、血を流す。ミッキー・ロークの気迫がビンビンに伝わってきます。プロレスはインチキなんかではない!かける命は本物だ!

第8位 『ウォッチメン

白か黒かでしか物事をハッキリできないめんどくさいヒーロー。スーツを着たときしか勃起しないめんどくさいヒーロー。自分の事しか考えないめんどくさいアバズレ。とにかく青くてとにかくめんどくさい奴。なんか変な虎買ってるイケメン風ヒーロー。そんなめんどくさいヒーロー達を描いた『ウォッチメン』がランクイン。アラン・ムーアの同名長編漫画をうまく映像化できており、そこにザック・スナイダーお得意のスローモーションなどの演出も加わり、傑作でした。「ダークナイト」と同じく「自警の意味」をテーマにストーリーは展開される。超人だって所詮人間なんだからうじうじ悩んじゃうんだよ!

第7位 『スラムドッグ$ミリオネア

昨年アカデミー賞を受賞した映画。世界中の人が知っているテレビ番組ミリオネアを使い、インドを舞台にしたラブストーリー。億万長者になれる番組とスラムの対比が良い。映画の中で登場する混沌とパワフルさを持ったインドの風景にも圧倒されます。ボリウッドの定番とも言えるラストシーンのダンスもGOOD!

第6位 『スペル』

老人踏ん張り映画『スペル』。実はサム・ライミの映画は初めて観たのですが、こんなにも笑えるとは思いませんでした。静かに観客を煽り、そして丁寧に描く人物像に感動。ババアの体を張った芸が最高に愉快です。吐き出せ、変な液体!来年はサム・ライミ映画をたくさん観ようと思います。

第5位 『母なる証明

映画秘宝ゼロ年代ベスト1『殺人の追憶』の監督ポン・ジュノの最新作。サスペンスを通しての人間ドラマを得意とするポン・ジュノ、冒頭の母ダンス異様さ、何を考えているのかわからない息子の異様さ、そんな一つ一つの気持ち悪いとも言える要素を、うまく一つの映画に作り上げ、見事に人の心の闇を描いています。

第4位 『グラントリノ

決して4位なわけではないけど4位は『グラントリノ』です。いや、『グラントリノ』が4番目というわけではないんですよ!間違いなく1位なんですよ!4位って言いたくないくらいの超傑作なんですよ!完璧すぎる映画です!人生の締めくくり方に悩む男と、人生をどう生きるのかわからない少年の物語。新作を作るたびに最高傑作を生み出すイーストウッド。来年公開の新作に期待大です。

第3位 『アンヴィル!〜夢を諦めきれない男たち〜』

『レスラー』のミッキー・ロークを二人にしたとも言えるドキュメンタリー映画。こちらは音楽しか人生にない男達の話。あそこまで好きなものにすべてを捧げられるのは本当に凄いと思う。間違いなく今年映画館で一番泣いた映画。嗚咽を漏らしました。糞尿も漏らしそうでした。

第2位 『ハングオーバー

秘宝ナイトで観ました!脚本が本当に素晴らしくコメディ映画の中でも最高峰とも言える映画です。これがビデオスルーだなんて・・・。

第1位 『イングロリアスバスターズ』

やっぱりタランティーノが大好き!!自分の趣味とバッチリ合った映画でした!

・・・とまぁ、紹介しましたが、後半になるにつれめんどくさくなってしまいコメントも短めに・・・。1位から紹介すれば良かった・・・。今年はなんと言っても老人の踏ん張り姿を見せられた一年だと思います。イーストウッドミッキー・ロークアンヴィル、カールじいさん、そしてスペルのばばあ。いくつになっても夢を追いかける姿はカッコいい。『アバター』が超傑作でないことを祈りながら眠ります!

■ベスト男優
クリストファ・ヴァルツ

■ベスト女優
ズーイー・デシャネル
エイミー・アダムス
ぺ・ドゥナ