僕はDay Dream Believer

モロモロの日々

爆弾に魅せられて-『ハート・ロッカー』

どかーん!!とブルース・ウィリスなんかが出ているアクション映画を派手に演出する爆弾。やべぇ、爆弾だ!そんな台詞が出たらもう爆発必須だ。そんな映画を楽しくしてくれる偉大なる爆弾を処理してしまうとは何事だ!!という『ハート・ロッカー』を観てきました。しかもアカデミー賞を受賞したその日に。

イラクで爆弾処理をする男たちの話である。観ているだけで熱くなってくる炎天下で、その上荒れ放題のイラクで、これまたすごく熱そうな防爆スーツに身を包み、爆弾を処理するために手先をチョメチョメ細かく動かす。もうその状況だけでかなりの緊張感が伝わってきた。そんな過酷な状況でしか生きがいを感じられないジェームズ二等軍曹は『レスラー』のランディを彷彿とさせる。久々に家庭に帰ってもイマイチで、家族で買い物に行ってもつまらなそうに付き合う。もはや彼は普通の人間としては暮らしてはいけないのだ。戦争中毒なのである。爆弾処理もワンマンプレイで、そんな姿に部下はハラハラさせられる。主人公は魅力的なキャラクターであった。

が、しかし。長いと思うのは私だけだろうか。90分くらいであれば傑作とも言えるのだが、なんだか長い。まるでキャメロンの映画を観ているようであった。まぁ元夫婦だしね。

ハート・ロッカー [Blu-ray]

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