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僕はDay Dream Believer

モロモロの日々

作品愛を感じる『トロン:レガシー』

トロン:レガシー』鑑賞。

去年の年末の『アバター』皮切りに2010年は3D映画がたくさん公開されました。3D映画元年とも言える本年を締めくくる1本『トロン:レガシー』を観てきました。正式には言われてはいませんが『トロン』の続編とも言える作品です。前作『トロン』は1982年に製作され世界で初めてコンピューターグラフィックスを導入した映画として話題を集めました。そのインパクトは大きく多くのクリエーターに影響を与え、ジョン・ラセターが『トロン』に衝撃を受けピクサーの設立に参加したという逸話もあるほど。27年振りの『トロン:レガシー』の見所は未来的なビジュアル・美しいライトの輝く世界・スタイリッシュで豪快なアクションシーンなどの3D映像体験であると思います。あと僕は前作『トロン』を観てから本作を鑑賞したので27年振りに同じ役を演じるジェフ・ブリッジスやブルース・ボックスレイトナーを観るのが楽しみでした。

デジタル界のカリスマであるケヴィン・フリンは、7歳の息子サムを残して姿を消した。20年後、サムは父からの謎のメッセージに導かれて、コンピューターの世界に入り込んでしまう。そこは、父が創造した“理想の世界”だったのだが、今やクルーという独裁者がすべてを支配していた。命を狙われたサムはクオラという女性に救出される。はたして父の行方は?そして人類の存亡を脅かすこの世界の秘密とは・・・?

この映画で僕が一番感動したのは『トロン』を27年振りに復活させた製作者たちの心意気です。僕が生まれたのは『トロン』の公開よりも後であり、物心ついたときに観た映画では既に『ジュラシックパーク』のようにCGが当たり前のように使われていました。そんなCGが当たり前である若い世代の僕が『トロン』を観ても衝撃は受けませんでした。確かに当時を考えれば凄かったのかもしれませんがやっぱりどうしても・・・という印象でした。『トロン:レガシー』では『トロン』と共通するシーンやアイテムが多く出てきます。ディスクを投げ合って戦うシーンやコンピューター世界を監視する空飛ぶマシン、現実世界でなら埃まみれになって時間の経過を感じさせるフリンズ・アーケイド(ケヴィンの運営していたゲームセンターで前作にも登場する)がありました。中でも一番よかったのはやはりライト・サイクルで戦うシーンでした。この戦いは『トロン』にもあり、しかもサムは父親のケヴィンと同じ作戦で敵をやっつけています。まったく同じことを描いているのに27年でめちゃめちゃ進化している!!と単純に驚いてしまいました。ライト・サイクルもそうなのですが『トロン』へのオマージュがたくさんありました。造形とかはもちろんなのですが、他のところでは息子サムの性格がケヴィンと一緒で思わずにやけてしまいましたし、サムが分厚いドアを見て言うちょっとした一言とか、いろんなところに『トロン』への敬意や愛を感じました。若いころに『トロン』を観て衝撃を受けた人たちが「今俺たちにできる『トロン』を作ってまた若い奴らを刺激しようぜ!!」という心意気を感じてしまい作品とはまったく関係ないところで目頭が熱くなってしまいました。

3Dである必要があるのかと言われると・・・まぁ微妙ですが良かったところもたくさんありました。そして何と言っても一人二役のジェフ・ブリッジス祭が最高でした。ラストの前も後ろもジェフ・ブリッジス!!という状況とか、創造主として崇められているジェフ・ブリッジスとか、座禅を組むジェフ・ブリッジスとか、つるつるジェフ・ブリッジスがもじゃもじゃのジェフ・ブリッジスに腹を立てて机の上の物をセイヤー!!のシーンとか、もうね2時間の内の90分はジェフ・ブリッジスなんじゃないの?『ジェフ・ブリッジス:レガシー』なんじゃないの?といった感じでビンビンでした。オリヴィア・ワイルドが可愛くてそこもビンビンポイントでした。

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