僕はDay Dream Believer

モロモロの日々

ワルサーp38

家から一番近いという理由だけで通っている美容院が急にモミアゲを切ってくれなくなった。前回11月に髪を切った翌日に「モミアゲ、ルパン三世みたいだね」と上司に言われてからモミアゲが未処理なことに気がついた。他はバッチリ刈上げてくれているのに、なぜかモミアゲだけ剃りもカットもしないから頬のあたりまで長く残って本当にルパンスタイルになっていた。これでは足元に絡みつく赤い波を蹴るしかない。もしくは抱かれたものはすべて消えゆく定めという美容師からのメッセージなのかもしれない。

これまではモミアゲ処理してくれていたのに急になぜ?と不思議でならなかった。自分が散髪中に爆睡せずにちゃんと「ワイはルパンやないんや!サルや!プロゴルファーサルや!!...ってサルでもモミアゲ残しスタイルやーん!」とノリツッコミで言えば空気が悪くなることなくモミアゲも処理してもらえて問題解決なんだけれども、いかんせん眠くてしょうがない。しかし今日は!連続モミアゲ未処理を避けるべく美容院の敷居を跨いだ瞬間に「今日は俺の堪忍袋の緒が切れる前にモミアゲ切ってくれよ、ィヨロシク!」と永吉口調で挨拶してやるんだ。最初にそう言ってしまえば後は爆睡しても大丈夫。そう決め込んで美容院に入って美容師の顔を見た瞬間に僕はすべてを悟った。

そのスタイリストはモミアゲとアゴヒゲが繋がっていた.....つまり彼にとってモミアゲは髪ではなくヒゲ......美容院で顔剃りはしない、つまりモミアゲは価格の対象外ということか....そうかそうだったのか...。

そんな無駄なことを考えながら今日も散髪中の美容師との無言の気まずい時間をやり過ごしたのでした。