僕はDay Dream Believer

モロモロの日々

二次会にて

「学生時代の〇村君にめっちゃ雰囲気似てる~!」

ついさっき初めて会ったばかりのその女は僕を見るなりそう言った。僕はどう反応していいかわからず曖昧に「あ。......うん。まぁ...」と答えるしかなかった。

あれから2週間ほどの時が経ったが、今でもあの言葉にどう答えればいいのかわからない。西の方の出身者らしく「知らんがな!」とか「それ誰やねん!」とか「俺、その〇村くん知らんし!」とか言えば話が弾んだのだろうか。もしくは「はーい。じゃあ見たこともない〇村君の物真似しま~す.....ゲシュタポゲシュタポ!」とか言えば笑ってくれたんだろうか。いや、言えない。その女と目も合わせられなくてパーカーの首元から垂れ下がったヒモをずっとイジイジしている僕にはそんなことはとても言えやしない。第一、〇村くんが生粋のアナルファッカーだったらどうする?雰囲気が似ているのを認めてしまったら、その席での僕のあだ名はアナルファッカーになるに決まっている。そしたら僕は「アナルファッカー来日!ゲシュタポゲシュタポ!」と高らかに叫ぶしかなくなる。

前のテーブルに座る先輩はとても楽しそうに滑稽な動きを交えながら喋っている。「あぁ、僕もあんな風に元気いっぱいに喋れたらなぁ」なんて思ってはみたのだが、結局はこのアナルファッカー〇村の友達の女と喋るのがめんどくさいだけなんだよなぁとすぐに気づき、遠くの天井を見つめながら水割りを飲むのであった。