2016年良かったもの
終わるそうです。はやいものです。2016年も。毎年毎年この時期になると「一年早いなぁ」なんて言っておりますが本当に早いんだからしょうがない。早いよ!イクのが早い!でも早い割には20代最後の年・地元に帰省等個人的には濃密な一年になりました。来年も一日一日濃く(コク)過ごしていきたいもんですなぁ...う〜ん、イク年コク年!
そんなこんなで今年の良かったものを発表しま〜すイェ〜イ。ちなみに昨年はこんな感じでした
2015年映画ベストテン - 僕はDay Dream Believer
■映画
第1位『ローグ・ワン』
第2位『この世界の片隅に』
第3位『追憶の森』
第4位『クリード』
第5位『ハドソン川の奇跡』
第6位『パディントン』
第7位『ディーパンの闘い』
第8位『シング・ストリート』
第9位『FAKE』
第10位『レヴェナント』
今年もスターウォーズが一番でした〜。『ローグ・ワン』は中盤まで怠いとかマッツ・ミケルセンの風貌なら1人で帝国倒せそうとか言われてますが、もうその辺はしょうがない!好きだから!こんなにも宇宙の広がりを感じる映画そうないよ!それにドニー・イェンが出てるんだからその面白さかちこみ!ドラゴンタイガーゲートだよね!
『この世界の片隅に』は面白いとか面白くないで語る映画ではないのですが2位です。戦争に参戦するのではなく、圧倒的な被害に遭うでもない、これまで意外に描かれなかったそのどちらでもない人々の生活を描くというのが良かったです。ジリジリと“あの日”が近づいてくるのがなんとも言えない気持ちにさせられます。
ガス・ヴァン・サントの『追憶の森』は普段自分が感じていることが見事に映像化されていて感激しました。妻の死を乗り越えられない学者のマシュー・マコノヒーがなぜか富士の樹海に猛烈に惹かれてそこで彷徨います。それでよく分からないラストサムライ渡辺謙と霊魂とかそんな話をするのですが、まぁそれが結構スピリチュアルです。スピリチュアルっていうと大分怪しい感じがしますが、いかにして身近な人の死を乗り越えるかという物語なのですよ。ですが学者のマコノヒーは霊魂を信じられない。学者と宗教ってのは『コンタクト』ぽいですが、まぁそんな映画です。結構好きでした。
4位以下もかけつけ豆乳2杯飲みたくなるような(『FAKE』より)面白映画ばかりです。
■本(読んだ順)
『結婚式のメンバー』カーソン・マッカラーズ
『オラクル・ナイト』ポール・オースター
『地図になかった世界』エドワード・P・ジョーンズ
『STONER』ジョン・ウィリアムズ
『金を払うから素手で殴らせてくれないか?』木下古栗
『堆塵館』エドワード・ケアリー
『あひる』今村夏子
今年は本を結構読んだのでそのメモも。『結婚式のメンバー』は村上柴田翻訳堂の一冊。『オラクル・ナイト』『パルプ』は柴田元幸訳。『地図になかった世界』は柴田元幸イチオシの一冊...気づけば本棚柴田元幸だらけ!
『金を払うから素手で殴らせてくれないか?』(うーん、素敵なタイトル!)は短編集ですが表題作がとても良かったです。会社員が失踪した自分自身を探しに行く話なんですが、これはとてもアメリカ文学っぽい。アメリカはコロンブスが発見してから物凄いスピードで発達した国なので文学も他の国に比べると歴史が浅いのですね。なのでアメリカ文学で語られることの一つが「ここがどこで、私が誰」なのか。失踪のフリをした夫が妻を遠くから延々観察する『ウェイクフィールド』はまんまそんな話ですし。それを踏まえて『金を払うから素手で殴らせてくれないか?』を読むととても面白かったです。アメトーークでも紹介されていた『グローバライズ』も読みたいのですがamazonではなぜか品切れ...
■音楽
岡村靖幸『幸福』
坂本慎太郎『できれば愛を』
David Bowie『★』
音楽はこんなベタベタな感じです。しょうがないよね、岡村ちゃん久々のアルバムだし、ボウイは遺作にして大傑作だし、坂本慎太郎はいつも通り良いし...2016年発売の新譜はこれだけしか聴いておりませぬ。
そんな感じで2016年はこんな素敵な作品にたくさん出会えた年になりましたよ!良い年だったよ!最高!