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僕はDay Dream Believer

モロモロの日々

断固支持!!『TSUNAMI-ツナミ-』

『TSUNAMI-ツナミ-』鑑賞。

韓国産ディザスタームービー『TSUNAMI-ツナミ-』を観てきました!韓国プサンのへウンデに住む4組の男女のストーリーを中心した映画。メガ津波がヘウンデを襲う中盤のシーンが見物。

鑑賞前にこの映画のレビューを色んなサイトで観たのですがすごーく酷評なんですね。金を払ってまで観る必要ないとか、同じ水害映画なら海猿を見るとか、散々な言われっぷりなんですよ。でも僕は韓国映画でディザスタームービーというのが非常に興味あって観てきたのですが・・・・・・すごく面白いよ、コレ!!と驚いてしまいました。じゃあなぜそんなにも『TSUNAMI-ツナミ-』が酷評されているのかを自分なりに考えてまとめてみました。一人でも多くの人にこの映画の本当の面白さが伝われば幸いです。

まず一番多かった感想は「津波がくるまでに長すぎる」「津波のシーンに緊張感がない」「どこかで見たことあるような話ばかり」などでした。確かに始まってから一時間はずっとヘウンデに住む人々の日常を描いているんですね。でもこれこそがこの映画の狙いなんですよ!ヘウンデに住む人々の日常を丁寧に描き津波に向けて積み上げているわけなのです。幼馴染のプロポーズしたマンシク、父の本当の死因を知ってプロポーズを断ろうとするヨニ、娘に父親だと名乗るか迷うキム、すれ違う男女の恋など、いろんな人がそれぞれの大事な人に一番言いたかったこと・言えなかったことを残して津波が襲ってくるわけです。ここまでの積み上げを簡潔に無駄なく語ることに成功しているのにとても感心をしてしまいました。で、この映画そもそも原題が『ヘウンデ』で町の名前がタイトルになっており、ヘウンデに住む人々のドラマがメインになっている町が主役の映画なんです。多くの人は『TSUNAMI-ツナミ-』という邦題から津波が襲ってきてどう脱出するのかというパニック映画という印象を持っているんですよ。だから津波が中々来なくて拍子抜けするわけです。つまりは邦題に愛がないんだよ!!!!!・・・っていうことなんです。確かにどこかで見たような日常の話が多かったです。でも救助隊と暴力的な彼女は『猟奇的な彼女』のようであり、バカな息子と母の関係は『母なる証明』のようでもあり、メインの男女のストーリーなんてまんま韓国ドラマようであって、韓国ドラマ・映画の色んなエッセンスをうまくまとめていて面白かったけどなぁ・・・。映画的な話なんて絵空事で、人間なんてどこかで見たような日常の積み重ねであるんですよ。だからどこかで見たような日々に日常のトーンで津波が襲ってきて、登場人物はなす術もなく流されていくわけなのです。実際津波が襲ってきたら脱出するとかヒーローが現れるとかじゃなくて、普通の人間は逃げるか諦めるかの二択であると思います。その二択の中で登場人物たちは誰と一緒にいて何を伝えるか、そこがリアルでとても面白かったです。

それと僕は字幕版で観たのですが超日本語吹替を鑑賞した人で「女性に共感できない」という感想が多かったです。これは日本語と韓国人の相性が悪いということだと思います。先日、深夜のバラエティで世界各国の色んなテレビ番組を紹介するというものをやっていました。韓国のテレビ番組も紹介されていて、3人の審査員の前で素人が歌って合格ならプロになれるという日本でもよくあるタイプのオーディション番組でした。で、何が凄かったかというと審査員が本音しか言わないんです。「才能ない」とか「やめてしまえ」とかこっちまで可哀想になるような罵倒をズバズバ言っているんですよ。でもスタジオにいた韓国出身のタレントの子は「普通ですよ」とか言って飄々としていました。その子いわく韓国人はお世辞を言うのは失礼であり、本音で物事を言ったほうがその人のためになるっていう考え方を持っているそうです。「この服似合う?」とか言うよくあるやりとりで日本人なら「あぁ、似合ってるんじゃない?」というところを、「ダメ!似合わない!」とズバーっというらしいです。確かにそう言われてみると韓国映画に出てくる女性って暴力的で暴言吐いているんです。その暴言の奥に本音があったりして可愛いわけですよ。でも日本人って本音は言わずにオブラートに包んで物事を言うから、そんな本音を言う子は嫌われるんですよね。この日本語を喋る女性がズケズケと物を言うのが共感できない原因じゃないかと思いました。でもなんでこんなにも超日本語吹替にばかり人が入るかというと、そもそもほとんどが吹き替えばかりなんですよ。これなんでなんですかと!!字幕で観たら強気な女性陣と弱弱しい男性陣のバランスが面白くて飽きませんでした。あと観てないのであんまり言えませんけどAKBのエンディングって何?何なの?って本気で思いました。確かに集客的にもこうゆう邦題や吹替をしなければいけないのかもしれませんが映画に対して愛がないんだよ!!!って叫びたいです。

映画『TSUNAMI-ツナミ-』は町を舞台にした人間ドラマだというのを知って是非とも字幕版で見てほしい映画です!!本当に良い映画です!!

(10/6加筆)
・・・と鑑賞後はあつく語っておりましたが確かに演出が陳腐だったり後半の別れのシーンがくどかったりします。僕が一番納得いかなかったのがこの映画が酷評だらけだったことです。言ってみればこの映画は普通に楽しめる作品なのですが、映画とは別のことで作品をけなしている人がいて非常に腹が立ってしまいました。なので感情的になってしまいあんまり良い感想とは言えないものを更新してしまったかなと思います。でも映画館で楽しむことができる良い作品です!!

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