僕はDay Dream Believer

モロモロの日々

禁欲

唐突にオナ禁をし始めることにした。オナ禁すると肌はツヤツヤになるし髪の毛がサラサラになるらしい。ホントかな?ぶっちゃけ自分はオナニー卿(狂)なのでほぼ毎日オナってばかりだ。この間なんてエロ動画散策するだけで小一時間も経っていて嫌気がさした。それでオナ禁することにした。オナ禁すれば無限に広がるネット宇宙にマイ・ベスト・エロ惑星を求めて彷徨う時間もなくなるし右手が筋肉痛になることもない。シコリート、シコリスト、シコセスト、卒業である!と思っているのだが、オナニーを我慢することばかり考えてしまって、これならいっそスカッと一発コイたほうが時間有意義じゃねとか思い始めた

どのように見えるか-『ザ・マスター』

仕事開始に伴い実家の愛媛から横浜に引っ越して1年ぶりの一人暮らしがスタートしました。晩飯を食うときの孤独感にビビったりもしていますが、横浜のオシャレな居酒屋で慣れないワインなんぞを飲んだり、岡村靖幸のライブに行って号泣したりと元気にやっております。ネットも無事開通したので先日観た映画の感想を書いてみようかしらと思った所存であります。

1950年代、第二次世界大戦後。海軍の帰還兵でもあるフレディ(ホアキン・フェニックス)は、日常生活を取り戻していたが、戦地で患ったアルコール依存を断ち切れず、職場で問題を起こしてしまう。あてのない旅に出た彼は、密航した船で「ザ・コーズ」という新興宗教団体に遭遇し、教団の指導者である“マスター”(フィリップ・シーモア・ホフマン)に迎えられる。そこからフレディの人生は180度変わる。フレディは次第に、教団の創始者であるマスターの右腕になっていくが、彼の人格を疑うマスターの妻(エイミー・アダムス)は、フレディの追放を狙い始める―。マスターはフレディをただ救いたかった、そしてフレディはただマスターを信じたかった。だが、教祖と信者となるには、あまりにも2人は近づきすぎ、力が均衡し、衝突していく・・・そして教団の存在をも揺るがすことになるのだった。このふたりの男とひとりの女の魂の叫びに、観る者の本性がむき出しにされる。(チラシより)

正直言うと非常に感想に困る映画でした。凄く面白かったというわけでもなく、かと言えばつまらなかったわけでもないし、興奮するシーンもあればウトウトしてしまうシーンもあり、面白い面白くないで片づけることができない映画という印象です。監督はPTAことポール・トーマス・アンダーソン。アカデミー賞8部門ノミネートの前作『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』から5年ぶりの最新作です。数年前からPTAがサイエントロジーの創設を題材に映画を撮るらしいという話は聞いており「そんなもん傑作間違いなしでしょうが!子供がまだ食べてるんでしょが!!」とひょっとこ口で興奮していました。サイエントロジートム・クルーズジョン・トラボルタなどが入信している宗教団体であり、サウスパークでももちろんバカにされているほど有名です。まぁ日本で言うならば●●学会ですなぁ。そんな団体の内部がついに暴かれるのか!?しかもPTAで!!と思いきや、映画に登場する宗教団体『ザ・コーズ』は好意的にも悪意的にもどちらに偏ることなく描かれており、映画の軸となるのはマスターとフレディの関係性でした。

ホアキン・フェニックス演じるフレディは工業用アルコールをがぶ飲みし、序盤からトップギアで、砂で作った女体に手マンした後に海に向かってマスターベーションするというメチャクチャな奴。『ザ・マスター』のマスターはマスターベーションかと思うくらいそりゃもう堂々としていました。メチャクチャな一方で戦争に行く前に女性と結婚を誓い合ったり、帰還した数年後にはカメラマンとして立派に生計を立てていたりと真面目な面もあります。しかし彼は戦争から帰還してもなぜか女性を迎えには行かないし、カメラマンになっても急に客を殴るし、いつも途中で何もかも投げ出してデタラメな行動をとりたくなるのです。このフレディのキャラクターはせっかく積み上げた俳優としてのキャリアを捨てて急にラッパーに転身したホアキン・フェニックスそのもので(結局はラッパー転身は嘘でしたけど)ピッタリの役。そんなデタラメなフレディが出会ったのが白豚ことフィリップ・シーモア・ホフマン演じる新興宗教『ザ・コーズ』のマスター。フレディはただのデタラメな奴だけれども、マスターは『ザ・コーズ』というデタラメで多くの人から人格者として崇められています。自分の身を滅ぼしてきたデタラメを巧みに操るマスターにフレディが惹かれるのは当然であり、またマスターも自分が隠しているデタラメを剥き出しにするフレディに惹かれていきます。その2人が好み、体内に流れるデタラメの象徴=アルコールを他人が飲むと倒れてしまうというのもよくできてますわ。映画の中でマスターが信者の重箱の隅を突くような質問に子供のようにキレるシーンがあり、その姿は『ザ・コーズ』がデタラメであることをマスター自身どこかで分かっているように見えます。フレディの方もラストに自分がマスターに受けた指導を女性に同じように試し途中で笑ってしまうシーンがあり、2人とも『ザ・コーズ』が無価値であるとどこかで気づいているのではないかと思いました。

また映画ではロールシャッハテストが登場し、そのイラストは映画の宣伝用ポスターにも使用されています。ロールシャッハのイラストは観る人によって何に見えるか変わります。どのように見えるかでその人の人間性が分かり、野蛮なフレディは卑猥なものにしか見ることができません。ただの黒いシミであるロールシャッハに意味を見出し“何か”として見るように、フレディとマスターは普通の人にとっては理解しがたい『ザ・コーズ』に価値を見出します。2つのデタラメな魂が生きていくには無価値でデタラメなそこしかなく、同じ魂を持っているから2人は完全に引き裂かれる前に離れたのではと思いました。観る者によって『ザ・マスター』映画そのものもロールシャッハテストのように様々に変わり、かなり実験的な作品であるのにもかかわらず、嫌味にならず楽しめるところにPTAの凄味を感じました。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [Blu-ray]

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映画日記(ジョン・カーペンター特集)

おこんばんわ。2013年の初めの一か月が終わりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。僕はこの一か月で500円玉貯金を始めましたよ。今のところまだ5枚しか貯まっておりませんが、もし10万くらい貯まったら盛大に旅行でも行ってやろうかしらと夢を膨らましております。あとは3月から新しい環境に飛び込むのでボチボチ準備をしております。その前に昨年度の年末調整と確定申告をやらなくちゃいけなくて、あれ、ホントにめんどくさいですなぁ。簡潔にこう書きます!みたいに言ってくれたらいいんだけど、もう説明書がよくわからんのですよ。説明書きの中の自分の当てはまるパターンを調べるだけでも時間がかかって、もうチョーベリーバケーションに行って現実逃避したくなりますよ、それはそれは。
はいはい、そんなこんなで今回は1月16日にめでたく65歳を迎えたジョン・カーペンター監督の作品を1974年、1984年、1996年と10年ごとに観ていこうじゃないかという記事です。そもそもジョン・カーペンターって誰じゃらほい?ってのは調べてもらうとして、有名どころでいえば『ハロウィン』や『遊星からの物体X』を撮った偉大なおじさんです。それで僕の好きなところは1つの作品につき少なくとも1つは変なシーンがあるところですね。1988年の『ゼイリヴ』だったら間違いなくサングラスプロレス。10分近くムチムチの男2人がサングラスをかけるかかけないかでプロレス技の応酬を繰り広げます。それはまぁ3分過ぎたあたりから開いた口が塞がりません。映画としてももちろん面白いのですが、そういった変なところもジョン・カーペンター監督の人気がある理由の一つです。


ダーク・スター』(1974/アメリカ)

最初はジョン・カーペンターの長編デビュー作『ダーク・スター』です。大学で制作した短編を長編に作り直した作品で、デビュー作だけあって特殊効果がかなりチープで笑えます。ダーク・スター号が宇宙を飛んでいるときの躍動感のなさはもう逆に凄いですね。曲がりなりにもSFということだけあって今回もクリーチャーが出てきますがこれがまた凄い!だってボールに鳥の足をつけただけですからね!これが『遊星からの物体X』の素晴らしいクリーチャー造形に繋がるとは思えません。この見るからに弱そうなクリーチャーと『エイリアン』の脚本家ダン・オバノンとの壮絶な戦い・・・いや戯れはこの映画の見所の一つと言って間違いないでしょう。いやー手に汗握らねぇ!ジョン・カーペンターは毎回音響も担当しています。本作も『ハロウィン』や『遊星からの物体X』に匹敵するほどなぜか音楽だけはジョン・カーペンター節が完成されており、いつものようにおどろおどろしいのですが、やっていることはボールとの戯れなので、もう観ていて恐がればいいのか笑えばいいのかわかりません。この感想だと散々な映画だと思われそうなのですが、しっかりとした見所もありますよ!ほらー…あのー…ラストの宇宙を漂っていく不思議な壮快さとかさぁ!ジョン・カーペンターファンは(ビール片手に笑いながら)観るべき映画です!


『クリスティーン』(1984/アメリカ)

続いて2本目は自意識を持った車が登場するホラー映画『クリスティーン』です。名作『遊星からの物体X』の次に作られた映画で、『遊星〜』は誰が物体Xかわからなくてヒヤヒヤ!なんですが『クリスティーン』は分かり易く車に自我持たせて暴れさせちゃえ!ってのが潔くて面白かったです。さすが遊星の次ということもあってガソリンスタンドが盛大に爆発したり車が細い路地に入るためにバキバキとスリム化したりとビジュアルもかなり素敵です。童貞苛められっ子の青年が偶然オンボロの車に出会います。そのオンボロが自我を持った車クリスティーンで名前の通り性別は女性。オンボロになぜか一目惚れした童貞は車マニアなのでクリスティーンを修理します。この映画はレンタルビデオ屋でホラーのコーナーにあったのですが、もうこれは青年とクリスティーンのラブストーリーですよ!クリスティーンをピカピカの車、いや女性に修理し、青年もクリスティーンに愛を注いでいくうちにイカ臭いやつからカッチョイイ男へと変身します。つまりお互いを高めていく素晴らしい愛の物語ですよ、これは!あまりにも二人の愛が清らかなもんだから、不良がクリスティーンをボコボコにするシーンなんて、あんなもん強姦ですよ!18禁だよ、あの映像は!まぁいくら清らかとはいえ人間と車が恋愛するのは問題あるので、クリスティーンには『激突!』(スティーヴン・スピルバーグ)の暴走タンクローリーとお見合いをセッティングしてあげましょう!


エスケープ・フロム・L.A.』(1996/アメリカ)

最後は『エスケープ・フロム・L.A.』この作品は1981年の『ニューヨーク1997』の続編です。『ニューヨーク1997』の舞台は1997年なのですが『エスケープ・フロム・L.A.』は2013年。つまり今年ですね。カート・ラッセル演じる主人公スネーク・プリスキンはTVゲーム「メタルギアシリーズ」のモデルになったキャラクターで眼帯姿もそのまんま。前作は終身刑の重犯罪者を集めたマンハッタン島から大統領を救うというストーリーだったのですが、今回は市民権を失った野蛮人がたくさんいるロサンゼルスに行って世界を終わらせることが可能な機密装置を奪還するという任務。うん、まぁ一緒ですね。困ったときにはスネーク!と言わんばかりに今回もお呼びがかかります。そしてあれよあれよと16年前と同様に死に至るウイルスを打たれるスネークの姿を観て僕は「ま、まるで成長していない…」と驚嘆するのでありました。本作のスネークはバスケ・サーフィン・グライダーとまるでバカンスを堪能しているようで大変愉快です。そんなバカンスおじさんの脇を固めるのはそうそうたる顔ぶれ。いつも通りずるがしこくネズミ男を彷彿とさせるスティーヴ・ブシェミ。ツナミでサーフィンするイージーライダーことピーター・フォンダ。おばさんになってまさかの声変わりパム・グリア。中でもサム・ライミ映画でおなじみのブルース・キャンベルが最高です。顔の原型なさすぎて一回観ただけではわかりません。『ニューヨーク1997』に比べてジョン・カーペンターお得意の変なシーンが満載なのでオススメです。

ハゲるのを阻止せよ!-『LOOPER』

拝啓。30年後の僕へ。あの頃の僕は何をやってもサマーのトムをいわれていましたね。グルグル回る廊下で頑張っても「トム、戦ってる!」ガンで余命わずかの命を宣告された役でも「トム、病気と闘ってる!」と言われいつも口をへの字に曲げていましたね。30年後の僕はどうですか?僕の監督した映画が大きな賞を獲っていたりしてね、フフフ…ってハゲあがりきってるやないか!!

そんなわけで2013年最初の劇場鑑賞は『LOOPER』です。主人公ジョーを演じるのは『(500)日のサマー』『インセプション』に出演、その姿を見た後はへの字に口を曲げて顔真似したくなる俳優ジョセフ・ゴードン=レヴィット。30年後のジョーはハゲ俳優界で革ジャンが似合うおじさんの一人ブルース・ウィリス。ちなみに他はウディ・ハレルソンニコラス・ケイジです。ゴースト・ハゲライダーとナチュラル・ボーン・ハゲ!

近未来――タイムマシンは開発されていたが、その使用は禁じられ、犯罪組織のみが悪用していた。彼らは、証拠を残さず敵を消し去りたいとき、30年前に転送する。“ルーパー”と呼ばれる暗殺者の元へ――。凄腕ルーパー、ジョーの元に、ターゲットの抹殺指令が入る。それは、いつも通りの単純な仕事のはずだった。だが、送られてきたのは“30年後の自分”引き金を引くことを躊躇ったジョーの不意をつき、未来から来た“自分”は街へと消えていく。「奴を殺さなければ、自分が消される!」必死に追跡するジョー。ようやく“自分”を追いつめたとき、彼がこの時代へ来た、驚くべき理由が明かされる。男が過去にまで来て変えようとしているものとは?謎多き未来の独裁者“レインメーカー”とは一体――?(チラシより)

本作は設定の凝った作品で他のSF映画からの影響がチラホラあったのが面白かったです。タイム・パラドックスは皆大好き『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ですね。マーティが若いころのお母ちゃんとヤッちゃうと「ジョニー・B・グッド」弾きながら消えちゃうからクリスピン・グローヴァーとお母ちゃんくっつけなきゃ!っていうドクが面白い顔しながら教えてくれた例のアレです。他には未来を変えるために過去へやってくるってのはまんま『ターミネーター』ですし、過去の自分との対峙という点はブルース・ウィリスが出ていたテリー・ギリアム監督作『12モンキーズ』を思い出しました。タイムループものは色々考え出すと頭がこんがらがってしまうのですが、まず本作の大きな問題はジョセフ・ゴードン=レヴィットの30年後がブルース・ウィリスになってしまうところ。『(500)日のサマー』からのジョセフファンにとってはかなりがっかりな成長です。500日のマクレーンですよ、もう。

(鑑賞後に読んでネ)
また設定の凝ったSFだけで終わらず「憎しみを断つ」という話になっています。ヤング・ジョー(ジョセフ)は未来の自分オールド・ジョー(ブルース)を殺せなかったために組織から追われることになります。自分の安全を守るためにヤングはオールドを追うのですが「お前はいつも自分のことばかりだ。俺は利他的になるということをある女に教わった。」と言われてしまいます。その女とはジョーの結婚相手であり彼女が殺されてしまうのを阻止するためにオールド・ジョーは過去へやってきました。ヤングは利他的になるというのがイマイチわからず、あげく結婚相手の写真を見せろと野比のび太みたくゴネ出します。「未来の結婚相手はしずかちゃんじゃなきゃヤダ!」もちろんブルースは頭の形は同じですがネコ型ロボットではないので写真は見せてもらえません。ヤングの追跡を振り切りオールド、というかブルースはいつものように殺戮を繰り返します。ヨッ、ハゲ家!ルーパーたちを血祭りにあげるその姿はもう『エクスぺンダブルズ2』と大差ありません。なんなら今回は後悔して泣いているとはいえ女・子供を殺すのでいつもよりひどいくらい。さすがに女に優しいスライが後ろからハゲ頭をピシャリと叩くレベル。そんなオールド・ジョーを見てヤング・ジョーはこう思います。「こいつ、全く利他的じゃねぇ….!」一瞬にして30年以上の成長を遂げたヤング・ジョーは憎しみを断つある決断をするのでありました。そもそも最初にオールド・ジョーがモア・オールド・ジョーを殺しているからサラは死なずレインメーカーの誕生は阻止できているはずだから、オールド・ジョーを拉致したレインメーカー一派は何物!?とか思いましたけどタイムループは考え出したらキリがないので、カーズも俺もそのうち考えるのをやめた。

12モンキーズ [DVD]

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ミッション:8ミニッツ ブルーレイ+DVDセット

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KINENOTEに登録したよ。

そうなんです。登録したんです。KINENOTEというのは自分が観た映画を登録していくサイトです。手帳に書き溜めている2008年からの劇場&DVD鑑賞映画をチマチマ登録して昨日やっと全部終わりました!コンプリート!僕は他に鑑賞メーターというのもやっているのですが、そちらは監督名が統一されていないのが不満でした。「スティーブン・スピルバーグ」と「スティーヴン・スピルバーグ」みたいな微妙な違い。その点KINENOTEは監督名が統一されていますし、あとどの俳優&スタッフの作品を一番見ているのかが分かるのもいいですね。下図のように集計されます。

どの監督の作品を何本観てますよーと一目瞭然。名前をクリックすればその人の監督作・出演作の一覧も出るので便利!マット・デイモンの映画を意外に観ていました。おめでとう、マット!

こちらお友達のベン・アフレック

映画日記(誘拐/プレイ/レッド・ステイト)

『誘拐 狙われたハイネケン』(2011/オランダ)

みんな大好きルトガー・ハウアー出演映画です。ルトガー・ハウアーといえばもちろん『ブレード・ランナー』のレプリカントですね。人間のハリソン・フォードよりも感情豊かにサイボーグを演じてどっちがサイボーグだか分からないよ!といって話題になったカッコいい人です。最近だと『ホーボー・ウィズ・ショットガン』で浮浪者を演じていましたが、今回はあの有名なビール「ハイネケン」の社長になりました!浮浪者から金持ちに見事に成り上がり!本作はオランダで実際に起こったハイネケン社長誘拐事件を基にしており、映画を見た犯人の一人が公開の差し止めを訴えたとか。本編は4人組の犯罪者グループにハイネケンが誘拐される前半とハイネケンというよりもルトガー・ハウアーがギラギラした眼で犯人を追いつめる後半に分けられます。前半で誘拐するまでは結構良かったのですが途中から犯人グループのダメなオーラがビンビンでした。だってルトガー・ハウアーを監禁している真っ最中に主人公の若者が同じグループの男の彼女を寝取ったりしてるんだもの!そりゃあダメだよ、緊張感なさすぎだよ。サークルじゃないんだからさ。あげく女と『スカー・フェイス』観に行って、帰りにトニー・モンタナの物真似だからね。そんな長尺の映画観に行ってる場合か。そして後半に解放されたルトガー・ハウアーの逆襲が始まるんですけどこれが良い。かっこ良い。『ホーボー・ウィズ・ショットガン』だと「ダメだ!世の中腐ってやがる!」と世直しの意味合いで大暴れするんですが本作は「よくも俺をこんな目に合わせやがって…」と個人的な恨みが大きいのでギラギラさはコチラの方が観ていて愉快でした。訴えた犯人は映画の何が嫌だったんだろう。トニー・モンタナの物真似?たしかに実際にやってたら結構な黒歴史だ。


『プレイ-獲物-』(2010/フランス)『スリープレス・ナイト』(2011/フランス、ルクセンブルク、ベルギー)

続いては2本まとめてどちらもおフランスの映画。2本立て続けにDVDで観たのですが共通点が多くて面白かったです。『スリープレス・ナイト』はマフィアのドラッグを強奪したことがバレて息子を人質に捕られた刑事の話。マフィアのボスが経営するクラブでの文字通りスリープレスな一夜を舞台にお父さんが頑張っております。『プレイ-獲物-』は銀行強盗犯がサイコパスから娘を救う話。どちらの主人公も凄く強いというわけではないのですが子供を守るためにシャカリキです。たとえ車に轢かれてもすぐ立ち上がり、たとえ拳銃で撃たれても自分で応急措置、ピッキングなんてお手の物!フランスのパパは強いよ!てかそもそも家族のためにそんなに頑張れるなら最初からマトモに生きてくれよ!とは思っちゃいけません。幸せを手に入れても金や薬、欲にまみれる生き物なんですよ、まったくフランスの男ってやつは困ったもんだねぇ。また主人公を追う刑事がどちらも女性ってのも印象的。男臭い映画にフランス美人が華を添えます。司法の目の象徴が女性ってことはやっぱりもうフランスのパパは浮気できませんなぁ。モロバレ!


レッド・ステイト』(2011/アメリカ)

最後は超過激かつ危険な宗教団体が登場する映画です。田舎町に住む三人の男子高校生がすぐヤレるという怪しすぎる出会い系サイトを利用して女性と会います。その女性が実はキリスト教超保守派・ナチも避けるといわれる過激な宗教団体の信者で高校生たちはあっさりと捕えられてしまうのです。その宗教団体は同性愛および性の乱れは悪魔の所業とされており、神の代わりに裁きを下すため武装しているというメチャメチャな集団。映画の世界観では教会という場所は絶対に安全で、さすがのあのゾンビもやってこないのですが、本作は特殊部隊と宗教団体が教会を戦場にして撃ち合います。次から次へと武装した信者が出てくるのでもう笑えてきます。この映画には様々な信仰が出てきます。まず宗教の信仰はもちろんですが、子供にとっての親の存在。またジョン・グッドマンが受ける「女、子供関係なくテロ組織を壊滅せよ」という上司の命令も絶対で従わなければならないものであり信仰に近いものがあります。だからこそ映画の終盤にジョン・グッドマンが語る内容が非常に良かったです。監督はケヴィン・スミスで昔は男同士がキャッキャッする映画ばかりを撮っていた人なのでちょっとした会話も気が利いていて面白かったです。

レッド・ステイト [Blu-ray]

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駄文

ちょっと聞いてくださいよ〜新しいパソコンにしたついでに久々にmixiを開いて昔の自分の日記を読んでたら凄い懐かしくて面白かったんですよ。ヒェー!面白いだってよ!奥さん、今この人自分のことを自分で面白いって言いましたよ!ヒェー!サブイボ25歳!
そう、25歳なの、アタシ。昔の日記と言っても既にそのとき22歳で、普通の人ならもう就職とかそれなりのこと考えてなくちゃいけないはずなのにまだ大学に絶賛通っているし、なんならパソコン室で印刷するために並ぶのがめんどくさいだのなんだの言っていて、う〜ん、ダメな人だと思いましたよ、それは。でもここから今現在までの3年間ってのは結構重要で割と大きめの劇場で割とたくさんの人の前で演劇をさせてもらったり一旦実家で過ごしてみたりで考え方がガラッと変わり自分にとってはなくてはならない3年間でしたよ。いや、別にそんなしんみりする話を書きたいわけじゃないんですよ。
それで昔の日記の自分はダメな奴なんだけどそれなりにエンジョイしててあぁ〜青春だなーと思うわけですよ。でも22歳のときには18歳のときギターでストーンズ弾いてたころを思い出して青春だな〜と振り返っているわけです。この青春だなーって感じられるのはいつだって後になってからで青春真っ盛りな時は案外普通だったりなんなら病んでたりします。まぁ自分の場合ですけど。恥ずかしながらファン歴1年ちょっとくらいなんですけど凄い岡村靖幸が好きなんです。もちろん性とか若者の援助交際とかをテーマに歌ってる曲もいいんですけど僕は岡村ちゃんが歌う青春を回顧する曲がすごい胸に沁みます。あと15秒でバスケの試合が終わる瞬間、あと15分で地元から上京する列車が出発する瞬間を歌った有名な『あの娘、ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう』東京にいたころを思い出す『ターザン・ボーイ』これらの名曲はただ青春を振り返っているわけではなく同時に今現在も青春であること、なんなら人は死ぬまで青春できるんだぞと言っています。そう、まさに『カルアミルク』で「喧嘩なんかやめてさ六本木で会おうよ」というように今現在も青春なんですよ。子供のころは25なんてもう十分大人で漫画も読まないしゲームもしないしアメコミヒーローの人形なんてもちろん買わない、青春なんて中高生だけにしか味わえないもんだろうと思ってたけど、違うんだぞ!と。「今が青春なんだぞ!」と叫びながら全裸で裏山を走り回りたい。
それで今を謳歌している自分をもっと残そうと思って日記を久々に書こうかなと思ったわけです。些細なことでもいいんだすよ。
はい、じゃあ長い前置きを終えたので日記を書きます。え〜風邪をね、ひきましたよ、久々に。ね!凄いでしょ。この青春だのなんだの言っておいての風邪話。もう江戸の民がどうでもええじゃないか運動ですよ。のどが凄い痛いのね。一週間放置した炊飯器の中ばりにパリパリになってんじゃないのかってくらいのノド。ノドパリパリ。そんだけもうノド痛かったらね、もう寝言が「なめたらあかん〜なめたらあかん〜」ってのど飴CMソング。ヒヤウィゴー、天童よしみ、昔のよしみ、イェー。そらそんだけノド痛かったらジョイマンを一人で壁に向かってやりますよ。まず初めに父親がかかりまして、次に母親きて、最後自分。もう実家が『コンテイジョン』状態ですよ。もうそんな風邪もね、二日もしたらね、すっかり治りました、とさ!今日のところは以上です!