僕はDay Dream Believer

モロモロの日々

2011年映画ベスト

はーい、どうもー!このブログを書いている人です。今年も映画ベスト10なんてものを決めたいと思います。いや、思いますじゃなくて決めました。決めたのでブログに書きます。あ、映画ベスト10なんて言っても僕が面白かった映画10本であって、本当に個人的な10本チョイスなんですよ。あ、面白かったなんて言いましたけど、正しい言い方をすれば好きな映画10本ですね。だからベスト10じゃなくて「映画10本を個人的に好きな順に並べてブログにしたものを皆様に見てもらうための場」です、ここは。そんな長ったらしいのをタイトルにするのはどうかと思うので「2011年映画ベスト」とバスーン!とタイトルにさせて頂きました。「2011年映画ベスト10」と「勇気を出して人糞を手平に載せるハウツウ」の2つで迷ってこっちにしました。
今年は皆様、どんな一年になったでしょうか?僕は夏ごろに酔った勢いでモヒカンにしてみました。最初は『タクシードライバー』みたいになったらいいなと思っていたんですが、モヒカンにしてみていざ久しぶりに『タクシードライバー』観てみたら、なんかデ・ニーロのモヒカンが炊飯器の取っ手みたいな感じになっていて、いやぁ本当に『タクシードライバー』みたいになんなくて良かったなんて思ってます。はい。
今年はあんまり映画の感想書けなかったのですが、その代わり映画の方はもうバッチリさーと言った感じでもう、人生初の三桁!年間で105本も観ちゃいました!ヤッタネ!そんなわけで決めようと思えばベスト100まで決められるんだぜ!でもしないんだぜ!そんな時間があったら寝ていたいんだぜ!自分は初見の映画本数を数えているので特集上映も2011年の劇場鑑賞数にいれております。つまり都内の映画館(劇場鑑賞であれば旧作もOK)で観れたものから10本選びました!ちなみに上半期ベスト10はコチラ→2011年上半期映画ベスト - 僕はDay Dream Believer

私的2011年映画ベスト10!!
第1位『アンダーグラウンド』

エミール・クストリッツァ監督の95年の作品。すんません!早速今年公開の映画じゃなくてすみません!ていうかこの映画を1位にしたくて特集上映の映画をベストに入れていいということにしました!まぁ初見というカテゴリに入れれば旧作も新作も一緒ですよね!?そうだそうだそのとおりだ!渋谷シアターNの特集上映で鑑賞しました。ナチ占領下のセルビアを舞台に、敵の目をあざむく為、広大な地下空間(アンダーグラウンド)へ避難し、戦争後も人知れず50年もの間生活していた人々の群像劇。政府の要職についたサギ師、武闘派び電気工事技師、美貌の舞台女優3人による恋と裏切りに満ちた半世紀の物語を軸に、戦争や紛争をカオス的コメディーに仕立てた作品。
エミール・クストリッツァ監督の作品は『ウェディング・ベルを鳴らせ』しか観たことがありませんでした。田舎の純朴な少年が一目惚れした都会の女性を花嫁にするためにてんやわんやするという内容で、ずっと空飛んでいる人物がいたりジジィと熟女がちちくりあったり、まぁ全編陽気で楽しい映画です。しかし『アンダーグラウンド』は陽気とはまったくの逆で、初め観たときは同じ監督が作ったものとは思えませんでした。
地下で生活しているうちにナチの占領は終わるのですが彼らはそれを知らずに長い年月が経ってしまいます。同民族で騙し合い搾取する。かと思えばふざけ合い笑う。そうやって彼らは生き抜こうとする。彼らは滑稽ではあるのだが、なぜ苦しそうなのか、悲痛であるのか。苦しみから解放されていくラストシーンがたまらなかった。アンダーグラウンドで生活する彼らは旧ユーゴであり、だからこの映画は旧ユーゴの歴史であり、かつて一つの国があったという叫びなんですよ!ヒエー!!(興奮)
監督自身もサラエボ(旧ユーゴスラヴィア)の生まれであり、ボスニア紛争によって自宅が略奪され父も亡くしてしまう不幸に見舞われており、そのこともあって本作が作られたそうです。だからまぁ・・・とにかく・・・すごいんですよ!観てください!と言ってもDVD廃盤なんですよねぇ・・・。

第2位『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』

『アンダーグラウンド』の感想が長くなってしまいました。以下、簡潔に!なるべく!2011年公開映画として1位は『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』でした!童貞で女子には奥手というイメージが強いマイケル・セラが、女の心を弄ぶスコット・ピルグリムという配役が良かったです。よりよい自分になるために戦う姿がかっこよかった。
関連エントリ:思春期ぐらいに出会いたい恋-『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』 - 僕はDay Dream Believer

第3位『スーパー!』

『キックアス』にはなかった正義の狂った暴力を絶妙なバランスで描いているのが面白かったです。ラストがやばいねぇ・・・。

第4位『127時間』

今年一番映画館で号泣した映画。わがままで自分勝手な奴が本気で一人になったとき、何を考えるのか、そして何を思って生き抜こうとするのか、そこが良かった。
関連エントリ:生きることは迷惑をかけること-『127時間』 - 僕はDay Dream Believer

第5位『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』

バンクシーの現代芸術への批判映画。ミスターブレインウォッシュがどんどん有名になっていき、それを「まぁ、アイツもいい奴なんだけどねぇ・・・」と物悲しく語るバンクシーが印象的。
関連エントリ:作品の意味と価値とは?-『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』 - 僕はDay Dream Believer

第6位『ナッシュビル

すいません!また特集上映の作品です!1975年のロバート・アルトマン監督作品。ナッシュビルの24人の映画。こちらはDVDが来年出ますよ!

第7位『ミッション:8ミニッツ』

電車爆破テロの被害者の死ぬまで8分間の思考回路に何度も潜り込み8分で犯人見つけなきゃ!という映画。印象としてはサスペンス版『恋はデ・ジャヴ』といった感じ。永遠に続く同じ8分間の中でどうやってより良く生きるか、そして本当に永遠に感じられた瞬間は何かというところに非常に感動しました。

第8位『劇場版神聖かまってちゃんロックンロールは鳴り止まないっ』

ベストテン唯一の邦画。音楽が鳴っているのはどんな時か。かまってちゃんの音楽がどんどん広がっていき、それぞれにそれぞれの形で届いていくのが素晴らしかったです。
関連エントリ:遠くで、近くで、すぐ傍で-『劇場版神聖かまってちゃんロックンロールは鳴り止まないっ』 - 僕はDay Dream Believer

第9位『ジャッカス3D』

歳をとっても俺たちはこんな生き方だぜ!という生き様がかっこよすぎる。

第10位『エイリアン・ビキニの侵略』

映画の完成度としては本当に歪で未完成なのだけど、好きにならずにはいられない愛おしい映画。
関連エントリ:童貞テコンドーVSスピーシーズ-『エイリアン・ビキニの侵略』 - 僕はDay Dream Believer

■今年良かった俳優
ケビン・ベーコンX-MEN:ファーストジェネレーション』『スーパー!』『ラブアゲイン』/エレン・ペイジ『スーパー!』/サム・ロックウェルカウボーイ&エイリアン
ケビン・ベーコンはよくわかんないけど凄そうで悪い集団ヘルファイアクラブ(名前ダサ!)から人妻を寝取る小物まで、悪役の範囲で幅を利かせているのが非常に面白かった。ヘルメットを取ろうとするポーズで静止したケビン・ベーコンは今年のベストシーン。エレン・ペイジはもう可愛すぎてたまらなかった。俺もエレンに逆レイプされたい!と思ったボンクラはかなりいるはず。サム兄さんはハリソン爺さんを助けるシーンが良かったです。

今年はあんまり「これ!生涯ベスト級!」みたいなのがなかったのが残念でした。割とまぁこんなもんだよなと映画館を後にすることが多かった気がします。だから11月、12月はなんだか疲れてしまってあんまり映画を観に行けなかったことが心残りです。へへーい。来年は年明けしょっぱなから『哀しき獣』があるので、気持ちを切り替えて映画館に通います。そんなこんなで皆様、良いお年を!

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